エンパワーメント・コンピテンシー・アセスメント

エンパワーメントはラグビーに学べ!

2015年9月19日、イングランド・ブライトン。ラグビー・ワールドカップに一つの歴史が刻まれました。日本代表が強豪・南アフリカを34—32で下して逆転勝利したこの瞬間を、多くの方がご覧になったのではないでしょうか?

日本代表のこの勝利は、強豪・南アを下したという他にも、世界中から驚きをもって迎えられました。最後に得たペナルティキックで、日本代表がより確実なペナルティゴールを選択せず(その場合は+3点で引き分け)、スクラムトライ(+5点だがリスクがある)を選択した点です。

そこには、エディ・ジョーンズ・ヘッドコーチとリーチ マイケル主将との間の、堅い信頼関係に基づく「エンパワーメント(empowerment)」がありました。リーチ主将はエディ・ヘッドコーチから南ア戦当日の朝に、「ペナルティをショットにするか攻めるかの判断は、自分の胸に聞けばいい」(*)との言葉をもらっていたそうです。さらに、リーチ主将とチームメンバーの間にも同様のエンパワーメントがあり、それがあの奇跡の勝利を生み出したのです。

(*)出典:永田洋光「The Truth of EDDIE JAPAN」『Number』December 2015

「自律型人財」育成に不可欠なエンパワーメント

「エンパワーメント(empowerment)」という言葉は、企業や組織において一般に、「部下の持つ潜在的な力を引き出し、部下が自律的に仕事を遂行する能力の習得を目的に、権限委譲する」という意味で使われます。POLARISではempowermentの訳語として、「自律・オートノミーが現場に溢れた状態」という日本語を当てています。「権限委譲・パワー付与」というもとの意味を超えて、「やってみなはれ×やらせておくんなはれ」という、上司と部下とのダイナミックな相互関係を指すものと考えてください。さらには、そのチームがパワーアップして初めて、エンパワーメントと認められる、という観点も重要です。

企業において、なぜエンパワーメントが必要なのでしょうか? 先のラグビーの例と同様、イノベーティブで変化対応力に富んだ、「勝てる」組織の構築においては「自律型人財」が不可欠です。そして、自律型人財の育成には、組織の一体感、ミッションとの一体感(エンゲージメント=engagement)にもとづくエンパワーメントがカギを握ります。エンパワーメントによって全員が自律的に動けるようになれば、現場を強くすることにもつながります。

アセスメントの概要——上司と部下の双方にEC開発が必要

では、エンパワーメントをどのように進めていったらよいのでしょうか? その入口となるのが、POLARIS & Partnersが開発した「エンパワーメント・コンピテンシー・アセスメント(以下、ECアセスメント)」です。コンピテンシーとは、「ある目的を達成するために効果がある行動や能力」を指します。このECアセスメントは、エンパワーメントに成功した方々へのインタビューに基づき、心理学・経営学・組織開発の知見をもとに開発されました。上司用ECアセスメント、部下用ECアセスメントの2種類があり、診断結果は偏差値として表示されます。

エンパワーメントの3ステップ

エンパワーメントは社会心理学で提唱されている信頼の積み上げがあってこそ、成功する上司と部下の互恵的関係です。そのために上司と部下の双方が、それぞれのECを開発しておく必要があります。もし片方でECが不足していますと、エンパワーメントが進行するにつれて、相手の能力を信頼できなくなり、エンパワーメントのプロセスが頓挫してしまいます。したがって、エンパワーメントを開始するにあたり、それぞれがアセスメントによって自分のECのレベルを知り、不十分な場合は能力開発したうえで、エンパワーメントを開始する必要があります。

エンパワーメントの進展

POLARISでは、エンパワーメント・コンピテンシー・アセスメント(上司用、部下用)を実施するとともに、その結果を「偏差値」として表示し、その結果にもとづき、今後EC能力開発を行う上での方法についてアドバイスを行います。

また、アセスメント結果を踏まえ、貴社の実態に即したコンサルティング、チームに対してのワークショップ、能力開発を重点的に行いたい個人(上司、部下)に対するコーチング、メンタリング等も、オプションで行っています。

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