四方良しとエグゼクティブサーチ

Win-winという言葉があるが、いまだどうにも馴染めないでいる。
相手と自分との双方が良い状態を作ること、という意味であるが、そこに「社会」が入っていないのがその理由である。少々狭いのではないかなぁ、と。
そういう意味では近江商人が大事にしている「三方良し」という基本コンセプトには
大いに共感する。相手と自分、そして社会の三つの要素がともに良くなっていくシステムは好循環を生み、サステイナブルな状態を創り出していく。登場人物が全て舞台に上がってすっきりした気分だ。

ではエグゼクティブサーチとはどういう状態を求めることができるプラットフォームなのだろうか?
プレイヤーは、依頼人(多くの場合は企業)、移籍する人、社会、そしてエージェント、である。
あるプレイスメントが成立する事で、その企業にとって追加的価値が創造され、移籍した人もそこで達成感や経済的な利得を得ることができ、そしてそれが企業法人税額の増額に貢献していたり、モノ・サービスが社会的にも意味がある場合、社会にとってポジティブなインパクトを与えたことになる。そしてエージェントも適性な利得と満足感を得る。
そのような「四方良し」の状態を目指す・目指せるのがエグゼクティブサーチというプラットフォームの良い点である。

「四方良し」のプレイスメントをどれだけ紡ぎだせるか、がこの世界に入った時の問題意識であり、今もそこへ向けて研鑽するばかりである。
(細腕ゆえなかなか至らず、そんな自分に困惑する毎日でもある・・)

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